踊るびあほりっく

―マイルとブラックカードに夢をみる。―

【初心者向け】プロが解決!インターネットが遅い理由と原因別の対処方法!

インターネット回線の速度が遅くて困っている人のイラスト

インターネットの高速化にチャレンジしてみよう。

インターネットの通信速度が遅い時ってイライラしますよね。

Youtubeやニコニコ動画などのストリーミング系動画サイトで動画の視聴中に、いい感じのところで読み込み画面が出てきてイライラ・・・こんな経験がある方はきっと多いのではないでしょうか。

動画サイト読み込み画面

△動画サイトの読み込み画面はイライラしますよね。

ITエンジニアである自分はこうしたストレスから逃がれるべく、自宅のインターネット環境は常に最速状態にチューニングしてあります。だから私のネットはいつもサクサク、とても快適です。

「最速状態のチューニング?なんだか難しそう。。。」

いえいえ。一見して初心者には難しいようでいて、インターネットが遅くなる仕組みをざっくりとでも理解すれば実は誰にでもこのチューニングは出来ます

ということで今回のエントリーでは、インターネットの通信速度が遅い場合の原因の見つけ方やその対処方法について、初心者向けにざっくり易しく解説してみたいと思います。

なお本エントリーでは解説の便宜上、「通信速度が遅い」の定義は下記の測定サイトで100Mbpsを下回る数値が計測された場合といたします。

【通信速度測定サイト】BNR スピードテスト 

BNRスピードテスト結果画面

△ちょっと乱暴ですが、本エントリーでは100Mbps未満の通信速度はすべて「遅い」と定義します。

まずは「インターネット」までの通信経路をざっくり把握しよう。

インターネットの通信速度が遅くなってしまう原因というのはいくつかありますが、まずはその原因となりうる箇所を理解するために「インターネット」と呼ばれるネットワークまでの経路をざっくりと把握してみましょう。

インターネットまでの通信経路について、なんとなく以下の様なイメージでぼんやりと考えている方はおそらく多いのではないでしょうか。

  • パソコン
  • インターネット

IT初心者にありがちな「インターネット」までの通信経路のイメージ

・・・さすがに上記イメージ図だとあまりにもざっくりしすぎて何も説明ができません。笑 

なので、

  1. パソコン
  2. ネットワーク機器
  3. 宅内配線器具
  4. 回線
  5. プロバイダ
  6. インターネット

だいたいこのレベルまで分割して通信経路をイメージしてみましょう。これらの通信経路の言葉については初耳でも大丈夫です。「いろいろな通信経路を通るんだなあ」ぐらいにぼんやりと把握できればそれで十分なのでご安心ください。

「インターネット」までの通信経路のイメージ

△複数の通信経路区分をまたがるものも一部存在します(例:J:COMは「回線」兼「プロバイダ」)。

図の左にいくほど自宅寄りの通信経路であり、図の右に行くほどインターネット寄りの通信経路です*1インターネットの通信速度が遅い場合、これら通信経路の中のどれか一つ以上が原因となってしまっているとお考えください。

通信経路のどこが遅延の原因になっているのか調査してみよう。

インターネットまでの通信経路はざっくりとでも理解できましたでしょうか。

ここまでが理解できたら次は、通信経路のうちどこがインターネット速度の遅延を引き起こしているのかを調査してみましょう。上の図でいう左側(自宅寄り)にある通信経路から順番に調査方法を解説していきます。

【パソコン】【ネットワーク機器】→1Gbpsに対応した機器を使っているか確かめよう。

ご自宅でお使いのネットワーク機器はすべて1Gbpsの通信速度に対応しているものでしょうか?

パソコン内のネットワークアダプター(LANケーブル指すところ)や、LANケーブル、ルーターといった、自宅にある各種ネットワーク機器がいずれかひとつでも1Gbpsの通信速度に対応していないと、低速な通信モードで動作してしまいます

パソコン
(NWアダプター)
LANケーブル ルーター 通信速度
1Gbps対応 1Gbps対応 1Gbps対応 1Gbps(高速)
いずれか一つ以上が1Gbps非対応 10Mbps or 100Mbps(低速)

△全てのネットワーク機器が1Gbpsに対応していないと低速な通信モードで動作します。

調査方法:ネットワークのプロパティ画面からリンクアップ速度を確認する。

お使いのネットワーク機器がすべて1Gbpsに対応しているかどうか調査するには、「リンクアップ速度」を確認するのが一番手っ取り早い方法となります。リンクアップ速度を確認する手順は以下の通りです(Windows Vista,Windows 7の場合)。

  1. 「スタート」メニューから「コントロールパネル」をクリック
  2. 「ネットワークと共有センター」-「ローカルエリア接続」
  3. 「ローカルエリア接続の状態」画面の"速度"を確認

なお、「ローカルエリア接続」という文字はお使いの環境によっては「イーサネット」という文字であったりしますので、適宜読み替えて頂ければと思います。

※Windows 8やWindows10の方はこちらのサイト様が参考になります。

コントロールパネル画面

△[コントロールパネル]-[ネットワークと共有センター]をクリック

ネットワークと共有センター画面

△[ネットワークと共有センター]画面 [ローカル エリア接続]をクリック。

 

ローカル エリア接続の状態画面

△[ローカル エリア接続の状態]画面-[速度]を確認する。

もし上記画像にある「速度」欄の数値が1.0Gbpsとなっていなければ、ご自宅のネットワーク環境において1Gbpsに対応していない低速なネットワーク機器を使用していることになります。

対処方法:1Gbpsのネットワーク機器を使用してリンクアップ速度を上げる。

上記調査によってリンクアップ速度が1Gbpsではなかった場合、1Gbpsに対応したネットワーク機器に交換することでリンクアップ速度を向上させることができます。以下に初心者にも取り回しが簡単なおすすめのネットワーク機器(1Gbps対応)を紹介しておきます

ネットワークアダプター

ルーター

LANケーブル

→よほど古いものじゃない限り今時のLANケーブルはほぼすべて1Gbpsに対応しているはずですが、今ご自宅でお使いのLANケーブルが1Gbpsにちゃんと対応しているかどうかを確かめるには以下のサイトにある通りケーブル表面に[Cat5e]または[Cat6]または[Cat7]の記載があるか確認を行います

LANケーブルの規格はケーブルの側面やケーブルのパッケージに記載されています。新たにLANケーブルを購入される場合は、パッケージに「CAT5e(カテゴリー5e)」または「CAT6(カテゴリー6)」の記載があるかをご確認ください

LANケーブルのカテゴリの見分け方

 ご利用環境の1ギガコース対応確認方法

【宅内配線機器】→電話線を使用した「VDSL配線方式」になっていないか確かめよう。

ご自宅の宅内配線は電話線を利用した「VDSL配線方式」でしょうか?それとも光ファイバーケーブルを宅内にまで引き込んだ「光配線方式」でしょうか?*2

もしご自宅で「VDSL配線方式」が採用されている場合、最大通信速度は低速な100Mbpsまでとなってしまいます

調査方法:「光コンセント」や「モジュラーケーブル」の有無を確認する。

 「VDSL配線方式」は主にマンションタイプの建物に多く見られる配線方式で、「光配線方式」は主に戸建ての建物に多く見られる配線方式です。

どちらの配線方式がご自宅で採用されているか調査するには、「光コンセント」の有無や「モジュラーケーブル」の有無を確認することで可能です

 

光コンセント(Google画像検索)

光コンセント(一体型タイプ)写真

→光コンセントが自宅にある場合、光配線方式である可能性が非常に高いです。光配線方式の最大速度は200Mbps~1Gbpsとなり高速です※画像はNTT東日本から(一体型タイプコンセント)

 

モジュラーケーブル(Google画像検索)

モジュラーケーブル写真

→モジュラーケーブルが自宅にある場合、VDSL配線方式である可能性が非常に高いですVDSL配線方式は最大速度が100Mbpsとなり低速です※画像はサンワサプライ製

対処方法:直接的な対処方法は無し(入居者側で配線方式を変更することは出来ない) 

ご自宅の配線方式が「VDSL配線方式」になるか「光配線方式」になるかは建物ごとに既に決定されており、残念ながら入居者側の都合でVDSL配線方式(低速)から光配線方式(高速)に変更することが出来ません

配線方式について

建物内設備によって3つの配線方式のいずれかの提供となります。

光配線方式

VDSL方式

LAN配線方式

NTT東日本 | フレッツ光 サービスメニューと配線方式 集合住宅向け(マンション) | フレッツ光

ですが、配線方式を変えることは出来ないものの「回線」自体の切替によってVDSL配線方式を回避することは可能です(後述)。

→回線の切り替え

【回線】→ケーブルテレビ(CATV)事業者と契約していないか確かめよう。

いまお使いのインターネット接続サービスは、ケーブルテレビ(CATV)事業者によるものでしょうか。それとも光回線系事業者(○○光)によるものでしょうか。

もしJ:COMをはじめとするケーブルテレビ(CATV)事業者によるインターネット接続サービスを利用している場合、事業者側の設備都合により通信速度は利用者側で速くしにくいという制約があります。この理由の詳細については下記のエントリーをご参照ください。

調査方法:ケーブルテレビ(CATV)事業者一覧をチェックする

ご自身のインターネット接続サービスの契約先会社がケーブルテレビ(CATV)事業者かどうかは、以下のWikipedeiaページに名前が含まれているかをチェックしましょう。

ケーブルテレビ局の一覧 - Wikipedia

対処方法:「回線」を切り替える

ケーブルテレビ(CATV)は回線品質がそもそもとして光回線にどうしても劣るという特性があるため、もしご自身の遅いインターネット回線の契約先がケーブルテレビ(CATV)事業者だった場合はインターネット回線の契約先を「○○光」系のサービスに切り替えることを検討してください。

「フレッツ光」「auひかり」「NURO光」など様々なサービスが有りますが、ITエンジニアである私が断然おすすめしたいのはG-PONの通信技術を採用しているNURO光です。次点でau光でしょうか。お住まいのエリアに応じてお好みの事業者を選べば良いと思います。

※G-PON・・・伝送効率に優れた非常に高速な通信規格を指します。

NURO光(現在キャッシュバックキャンペーン中)

auひかり

【プロバイダ】 →プロバイダの「混雑」で遅くなっていないか確認する。

現在お使いの「プロバイダ」も速度遅延の原因となりうる可能性があります。というよりこの「プロバイダ」こそが最も高い確率でインターネットが遅くなる原因となります。

ITにあまり明るくない方でもBIGLOBEや@nifty、OCNといった会社名ぐらいは聞いたことがあると思いますが、これらはすべて「インターネットサービスプロバイダ(ISP)」と呼ばれる種類の会社です。このプロバイダ各社は私達インターネットユーザーに対して、「インターネットへの入場チケット」を提供するサービスを行っています。

普段インターネットを利用するときにこのプロバイダが提供する"入場チケット"を意識することは少ないかもしれませんが、このチケットがないとインターネットの世界へ繋がる扉を通過することが出来ず、インターネット手前で文字通り門前払いされてしまいます。

※この門前払いの仕組みはIT専門用語でPPPoEと言いますが、ここでは用語を覚える必要はありません。

さて、なぜこの「プロバイダ」が通信速度遅延の原因となりうるのでしょうか?

この答えは「混雑」というキーワードにあるのですが、上記の「入場チケット」になぞらえて、東京ドームの入場ゲートをイメージしていただくとこの答えは分かりやすいかもしれません。

東京ドーム入場ゲートマップ

https://www.tokyo-dome.co.jp/m/dome/common/img/img_gate.gif

東京ドームには上記画像の通り、いくつかの入場ゲートが存在します。どのゲートから入場してもドーム内にはちゃんと入れますし、もちろん中身の設備や座席が変わったりすることもありませんよね。

しかし、どのゲートにチケットを持って並ぶかによって入場までのスピードは大きく変わってくると思います。混雑しているゲートは入場スピードが遅くなりますし、混雑しているゲートを避けて空いているゲートに並べばそれだけ早くドーム内に入場できます。どのゲートも混雑しているようであれば、チケット確認を行うスタッフ人数が多いゲートを選んで並ぶことでドーム内に入場するまでのスピードは早くなるはずです。

インターネットの通信速度の世界も、この東京ドームへの入場スピードの話と全く同じことが言えます。

インターネットサービスプロバイダー(ISP)各社が管理を行うインターネットへの入場ゲートが利用者多数で混雑していたり、入場チケットの確認を行うための通信設備の処理能力が貧弱だったりすると、インターネットに入場するまでのスピードがダウンしてしまいます。そのため、この混雑をしっかりと検知しそして避けていくことで、インターネットへの通信速度を改善することができます。

調査方法:「サービス情報サイト」でインターネット手前までの回線内速度を計測する。

【注意】この調査方法はフレッツ光回線やNTT系の光コラボレーション回線でのみ実施可能です。

以下のサイトにアクセスし、NTT回線内での通信速度を計測します。

東日本の方

西日本の方

フレッツ速度測定(IPv6)サイト

もし本エントリー冒頭で紹介した「BNRスピードテスト」で低めの通信速度(100Mbps未満)であったにも関わらず上記の「フレッツ速度測定(IPv6)サイト」では高めの通信速度(100Mbps以上)が測定された場合は、回線とインターネットの間に位置する「プロバイダ」こそが通信性能のボトルネック(遅い原因)であることを特定できます

プロバイダが混雑していると通信速度が遅くなるイメージ図

△プロバイダが混雑していると例え回線内で高速でもインターネットに到達する頃には低速になっている。

対処方法:プロバイダの混雑を回避する。

上記調査方法によりインターネットの通信速度が遅い原因がもし「プロバイダ」にあった場合は、以下の方法で回線の混雑を回避し通信速度を改善してみましょう。


【対処方法①】マイナーなプロバイダに乗り換える

日本でインターネットサービス普及し始めた頃から脈々と受け継がれている対策ですが、利用者があまり多くないマイナーなプロバイダに乗り換えて混雑を回避する方法があります。

ここにそのプロバイダ名を書いておすすめしてしまうとそれによって利用者増→混雑へと繋がってしまう可能性がありますが、2017年現在ですと

  • オープンサーキット
  • インターリンク

などのプロバイダは利用者数が比較的少なく、混雑することが少ないという情報がしばしばTwitter上で見受けられます。

今現在は利用者数が少なくて通信速度が速かったとしても将来にわたってその利用者数や通信速度が今後も保証されるわけではないため、恒久的な対策にならない点は注意が必要です。

オープンサーキット

インターリンク

 

【対処方法②】「v6プラス」対応プロバイダに乗り換える(おすすめ)

「v6プラス」というオプションに対応したプロバイダに乗り換える方法があり、私はこれを一番おすすめします。

「v6プラス」は先ほどの東京ドームを例にして言うと、観客が群がっている一般の入場ゲートではなく関係者用のゲートを使ってドーム内を出入りするような裏ワザによって、インターネットのへの入場ゲートを最大1Gbpsで通過することが出来ます。v6プラスの効能と設定の仕方についてはこちらのエントリーで詳細をまとめていますでよろしかったらどうぞ。

v6プラスは多くの対応プロバイダで無料で提供されているので、ご自身が気に入ったプロバイダでお試しください(一部のプロバイダは金を取ってきますが・・・)。

※技術的なお話をついでにすると、v6プラスはPPPoE接続ではなく「IPoE接続(ネイティブ接続)」という通信方式を採用しているため、今後利用者数が増えて通信設備への負荷が高まったとしても容易にスケールアウト(設備増強)しやすいという特徴があります。

 

【対処方法③】「回線」そのものを切り替える

ITエンジニアとしては是非多くの方に上述の対処方法②(v6プラスによる接続)を実施して頂きたいのですが、混雑しているプロバイダ側ではなくその一段手前にある「回線」側を切り替えることによってプロバイダ混雑をまるごと回避してしまうのも有効な方法です。

特にNURO光の回線が採用している「G-PON」技術はフレッツ光回線のv6プラス技術に負けず劣らずのトレンドである高速通信技術ですので、もし運良くお住まいのエリアや建物が契約に対応していれば検討の余地が大いにあります。

NURO 光の対応エリア・建物の検索はこちら

まとめ

今回のエントリーでは、インターネットの通信速度が遅い場合の原因の見つけ方やその対処方法について解説してみました。

初心者向けに書いたので情報を一部丸めて解説しているところもありますが、インターネットの通信速度が遅くなってしまう原因が複数のポイントで存在することをご理解いただけたでしょうか。ご自身のネットワーク環境のいったいどこに通信性能のボトルネックがあるのか確かめる際の参考にしてください(※よりシンプルで易しい説明にするための識者による追加コメントや訂正もお待ちしております)。

インターネットの通信速度が速いと、ウェブサーフィンが本当に快適です。本エントリーがあなたの充実したインターネットライフのお役に立てれば幸いです。

*1:これ以上詳細に分けて書いてしまうと図が複雑になり初心者が理解できなくなってしまいますし、コレ以上簡単に書くと逆に通信速度が遅くなる箇所の本質的なところが分からなくなってしまいますので、本エントリーではこの図をもとに説明をさせてください。

*2:LAN配線方式はレアケースのため本エントリーでは考慮から除外。