踊るびあほりっく

ビール好きのネットオタクが呂律を回します

【プロが解決】インターネットが遅い理由と原因別の対策

インターネットが遅いときってイライラしますよね

Youtubeやニコニコ動画などで動画を視聴中にいい感じのところで読み込み画面が出てきてイライラ・・・こんな経験がある方はきっと多いはず

動画サイト読み込み画面

ITエンジニアである僕はこうしたストレスから逃がれるべく、自宅のインターネット環境は常に最速状態にチューニングしてある。だから僕のネット環境はいつもサクサクで、とても快適だ

「最速状態のチューニング?なんだか難しそう・・・」

いえいえ。一見すると初心者には難しいようでいて、インターネットが遅くなる原因さえ分かってしまえばだれでもインターネットは速くできます

今回のブログの記事では、以下のトラブルを解決してみたいと思う

  • インターネットが遅くてページがなかなか表示されない
  • オンライン対戦ゲームでラグや切断落ちがおきる
  • インターネットが遅くて動画の再生もままならない

ネット回線の速度で悩んでいる人がいたらぜひ読んで欲しいし、もし周りにそんなひとがいたらこの記事を教えてもらえると嬉しいです

ネットが遅いときに起こる現象

今でこそプロのITエンジニアとして仕事をしている僕だけど、学生時代の僕も実家のネット回線が死ぬほど遅くて悩んでいた時期がありました

動画の再生が止まっては読み込み中、止まっては読み込み中・・・の繰り返しをしていると、ほんとうにストレスが溜まるんですよね

夜に動画サイトの再生がとまる、遅い

あと当時でいうと「スマブラX」、今でいう「スプラトゥーン2」のようなオンライン対戦ゲームなんかをやってると、対戦プレイ中に回線切断やタイムラグがしょっちゅう起きていました

これは自分にストレスが溜まるのはもちろんなのですが、対戦相手にも迷惑やストレスをかける分、より深刻な問題だった。なんとかしなければと

オンライン対戦ゲームで回線切断落ちやタイムラグがおきる

「インターネット」「遅い」で検索しても無駄

当時は「インターネット」「遅い」「原因」なんて言葉で検索したと思う

そうしたら、

  • 「光回線にしましょう」
  • 「ルーターを再起動してみたら直るかも」
  • 「パソコンや周辺機器の性能が悪いのかも」
  • 「セキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)が原因かもしれません」

などと、どこのサイトも似たような原因と対処方法を書いてるところばっかり

素直だったこともあり書いてある通りにすべて従ってみたけど、やはりと言うべきか全く改善しなかった

っていうかそもそも既に光回線だったし、ルーターはなんども初期化や再起動をしてたし、パソコンは買ったばかりの最新機種だったし、セキュリティソフトは軽いのものを入れていたから今思うとほんとうに的外れもいいところだ

ちなみに、今でもキーワード検索をすると上記のような対策を書いているNaverまとめの記事が一番上にきます。まじで役にたたないよね

ネットが遅くなる原因箇所はほぼ決まっている

インターネットが遅くなる原因なんてほぼパターンが決まりきっていて、そのパターンに当てはまらないときに初めてルーターの再起動とかセキュリティソフトの話が出てくるんです

少なくともネットが遅いというときにセキュリティソフトなんて最初に疑うべきポイントでは絶対にない。セキュリティソフトなんてネットが遅い原因の割合にして1%にも満たないんじゃないかな

先に結論を書くと、ネットが遅い原因の決まりきっているパターンというのは

  • ケーブルテレビ回線を使っているのが原因
  • 利用しているプロバイダの通信設備が混雑しているのが原因

のどちらかです

これらの詳しくは後述していきます

インターネットまでの接続経路を最初に理解しよう

インターネットの通信速度が遅くなってしまう原因パターンというのは上記の通り大きく2つ(ケーブルテレビ回線、プロバイダ混雑)があるんだけど、その原因を理解するためにはまず「インターネット」と呼ばれるネットワークまでの経路をざっくりと把握することが大切

インターネットまでの通信経路について、なんとなく以下の様なイメージでぼんやりと考えている方はおそらく多いんじゃないかと思う

  • パソコン
  • インターネット

IT初心者にありがちな「インターネット」までの通信経路のイメージ

普段ネットを使う分にはこれぐらいの理解でちょうどいいのだけれど、ネットが遅い原因を理解するためにはもうちょっとだけこの図を細かくしてみます

  • パソコン
  • 周辺ネットワーク機器
  • 宅内配線器具
  • 回線
  • プロバイダ
  • インターネット

「インターネット」までの通信経路のイメージ

こんな感じ。図の左側に行くほど自宅寄りで、右側に行くほどインターネット寄りだ

赤字で書いた「回線」「プロバイダ」がネットが遅い原因パターンのランキングTop2になる。そのほかははっきり言って無視していいレベル

パソコンや周辺ネットワーク機器

「ネットが遅いのはパソコンの性能が低いせいかも?!」と解説しているサイトはまだまだ多いのだけど、今時のパソコンでインターネットとの通信を満足にできないようなマシンや周辺ネットワーク機器は売ってません。むしろそんな低スペックのパソコンは逆に買おうと思っても難しい

通信性能というのは「ボトルネック」という考え方で通信経路全体のうち1番ショボいところに合わせて性能が決まるから、もし自宅で1Gpbs(1ギガビット)に対応していないショボいパソコンや周辺機器を使っているなら確かに交換する必要はあると思う

 

パソコン
(NWアダプター)
LANケーブル ルーター 通信速度
1Gbps対応 1Gbps対応 1Gbps対応 1Gbps(高速)
いずれか一つ以上が1Gbps非対応 10Mbps or 100Mbps(低速)

とはいえ今どきのパソコンや周辺ネットワーク機器は1Gpbsの高速通信規格には対応しているはずで、よほど古いものを使っていない限りは低速な通信モードで動作することは無いのが現状だ

念のためいま使っているパソコンや周辺ネットワーク機器の性能が原因となっていないか確認する方法を書いておきます

現在使っているパソコンや周辺ネットワーク機器が1Gbpsに対応しているかどうか確認するには、「リンクアップ速度」を確認するのが一番手っ取り早い方法となると思う

リンクアップ速度を確認する手順は以下の通りだ(Windows Vista,Windows 7の場合)

  1. 「スタート」メニューから「コントロールパネル」をクリック
  2. 「ネットワークと共有センター」-「ローカルエリア接続」
  3. 「ローカルエリア接続の状態」画面の"速度"の項目を確認 

コントロールパネル画面

△「スタート」メニューから「コントロールパネル」-[ネットワークと共有センター]をクリック

ネットワークと共有センター画面

△[ネットワークと共有センター]画面から[ローカル エリア接続]をクリック

ローカル エリア接続の状態画面

△[ローカル エリア接続の状態]画面から[速度]の項目を確認する

上記画像にある「速度」の項目の数値が1.0Gbpsとなれば、自宅のネットワーク環境はバッチリ

逆にもし100Mbpsとか10Mbpsとかの表示だったら自宅のネットワーク環境において1Gbps(ギガビット)に対応していない低速なパソコンや周辺ネットワーク機器を使用していることになる

なお、「ローカルエリア接続」という名前は使用するOSによっては「イーサネット」という名前だったりするので、適宜読み替ればOKです

もし速度の表示が1Gbpsではなかった場合、1Gbpsに対応した周辺ネットワーク機器に交換することで速度をグンと向上させることができる。以下に初心者にも取り回しが簡単なおすすめのネットワーク機器(1Gbps対応)を紹介しておきます

ネットワークアダプター

ルーター

LANケーブル

最後のLANケーブルだけど、いまどきのLANケーブルはよほど古いものじゃない限りほぼすべて1Gbpsに対応しているはずだ

今使っているLANケーブルが1Gbpsにちゃんと対応しているかどうかを確かめるには以下のサイトにある通りケーブル表面に"CAT5e(カテゴリー5e)"または"CAT6(カテゴリー6)"または"CAT7(カテゴリー7)"の記載があるか確認を行うのが簡単だとおもう

ご利用環境の1ギガコース対応確認方法

LANケーブルのカテゴリの見分け方

LANケーブルの規格はケーブルの側面やケーブルのパッケージに記載されています。新たにLANケーブルを購入される場合は、パッケージに「CAT5e(カテゴリー5e)」または「CAT6(カテゴリー6)」の記載があるかをご確認ください。

とはいえLANケーブルはたかだか数百円なので、カテゴリーを見分けるのが面倒なら上の商品を買えば間違いないです

セキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)

上にも既に書いたけど、セキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)はネットを遅くする原因にはほぼならないのではっきり言って無視していいと思う

どうしてもセキュリティソフトの挙動が気になるようなら、設定を一度オフにしたりアンインストールしてみるといいでしょう。たぶん何の効果もないと思いますが、ひょっとすると何らかの改善があるかもしれません

もし複数のセキュリティソフトをパソコンにインストールしている場合は互いに競合して動作不具合を起こすことは確かにあり得る話なので、片方をアンインストールして片方のみを残すようにしてください 

宅内配線機器

光インターネット回線を自宅まで引き込む方式にはおもに

  1. 光配線方式
  2. VDSL配線方式

の2種類がある

光配線方式は戸建てに多く見られる配線方式で、高速な光ファイバー素材を自宅内まで引き込んでしまう方式だ。例えるなら家の中まで超特急の新幹線の列車が通ってる感じ。配線方式の中では光配線方式が最も伝送効率がよいのでネット回線が遅い原因にはならないです

VDSL配線方式は主にマンションタイプの建物に多く見られる配線方式で、建物に既設の電話回線を使って引き込む方式だ。高速な光ファイバー素材を建物の根っこにあるMDF室と呼ばれる部分まで引き込んで、そこから先の部屋までは電話線(モジュラージャック、モジュラーケーブル)を使うやり方になる。光配線方式と比較するとVDSL配線方式は電話線が途中に混じる分だけノイズに弱くなり伝送効率も悪くなるのが特徴だ

VDSL配線方式でなるべく早く

光配線方式とVDSL配線方式のどちらの配線方式が自宅で採用されているかは「光コンセント」の有無や「モジュラーケーブル」の有無を確認することで可能です

光コンセント(Google画像検索)

光コンセント(一体型タイプ)写真

もし上記画像の光コンセントが自宅にある場合、自宅の配線方式は光配線方式である可能性が非常に高い。※画像はNTT東日本から(一体型タイプコンセント) 

モジュラーケーブル(Google画像検索)

モジュラーケーブル写真

 モジュラーケーブルが自宅にある場合、VDSL配線方式である可能性が非常に高い。※画像はサンワサプライ製

自宅の配線方式がVDSL配線方式になるか光配線方式になるかは建物ごとに既に決定されており、残念ながら入居者側の都合で配線方を変更することはできない

これは建物の構造上の問題であったり、単に建物のオーナーさん(大家さん)が壁に穴を開ける工事をするのが嫌だったりするからであり、利用者側でできる対策はあまりない

建物がVDSL配線の場合はモジュラーケーブルを短くしてみるとか、光配線方式が100%採用される後述のNURO光回線にいっそ乗り換えてみたりするといいと思う

回線

もしJ:COMをはじめとするケーブルテレビ(CATV)事業者によるインターネット接続サービスを利用している場合、今すぐ「~光」系のサービス(フレッツ光、ドコモ光など)に乗り換えるべきだ

というのも、ケーブルテレビ事業者が用意する回線施設はあくまでテレビ視聴という利用に特化したものであり、インターネット通信をするにはあまり適していないという特性があるからだ

J:COMなどのケーブルテレビ(CATV)でインターネット接続をすると遅くなってしまう理由の詳細については以下の記事を参考にしてほしい

akogare.hatenablog.com

現在利用しているインターネット接続サービスの契約先会社がケーブルテレビ事業者かどうかは、以下のWikipedeiaページに名前が含まれているかをチェックするといいと思います

ケーブルテレビ局の一覧 - Wikipedia

ケーブルテレビからの乗り換え先だけど、ITエンジニアである僕が断然おすすめしたいのはG-PONという通信技術を採用しているNURO光だ

G-PONは伝送効率に優れた非常に高速な通信規格で最大速度が2.0Gbpsとフレッツ光などで採用されている規格よりも2倍ほどある

もしNURO光に対応していないエリアに住んでいる場合は場合は、v6プラスに対応した全国区のプロバイダとの回線契約をすると良いと思う

プロバイダ

現在契約・利用中であるプロバイダの通信設備の混雑も速度遅延の原因となりうる可能性がある。というよりこの「プロバイダの混雑」こそが最も高い確率でインターネットが遅くなる原因となります

プロバイダとは

ITにあまり明るくない方でもBIGLOBEや@nifty、OCNといった会社名ぐらいは聞いたことがあると思う。これらはすべて「インターネットサービスプロバイダ(ISP)」と呼ばれる種類の会社だ

このプロバイダ各社は僕達インターネットユーザーに対して、「インターネットへの入場チケット」を提供するサービスを行っている。普段インターネットを利用するときにこのプロバイダが提供する"入場チケット"を意識することは少ないかもしれませんが、このチケットがないとインターネットの世界へ繋がる扉を通過することが出来ず、インターネット手前で文字通り門前払いされてしまう*1

プロバイダの混雑

なぜこの「プロバイダ」が通信速度遅延の原因となりうるのか。繰り返しますがこの答えは「混雑」というキーワードにある

上記の「入場チケット」になぞらえて、東京ドームの入場ゲートをイメージしていただくとこの答えは分かりやすいかもしれない

東京ドーム入場ゲートマップ

東京ドームには上記画像の通り、いくつかの入場ゲートが存在する。どのゲートから入場してもドーム内にはちゃんと入れるし、もちろん中身の設備や座席が変わったりすることもない

しかし、どのゲートにチケットを持って並ぶかによって入場までのスピードは大きく変わってくるはずだ。混雑しているゲートは入場スピードが遅くなるし、混雑しているゲートを避けて空いているゲートに並べばそれだけ早くドーム内に入場できる

もしどのゲートも混雑しているようであれば、チケット確認を行うスタッフ人数が多いゲートを選んで並ぶことでドーム内に入場するまでのスピードは早くなる

インターネットの通信速度の世界も、この東京ドームへの入場スピードの話と全く同じことが言える。インターネットサービスプロバイダー(ISP)各社が管理を行うインターネットへの入場ゲートが利用者多数で混雑していたり入場チケットの確認を行うための通信設備の処理能力が貧弱だったりすると、インターネットの世界に入場するまでのスピードがダウンしてしまう

この混雑をしっかりと検知しそして避けていくことで、インターネットへの通信速度を改善することができる

プロバイダが混雑しているか確かめる

利用しているプロバイダが混雑しているかどうかは、以下のサイトにアクセスしてインターネット側での通信速度とNTT回線内での通信速度を両方計測することで分かる

インターネット側の速度測定:BNR スピードテスト

NTT回線側の速度測定:東日本の方 西日本の方

フレッツ速度測定(IPv6)サイト

もし上記のNTT回線側の速度測定では高めの通信速度が測定された場合は、回線とインターネットの間に位置する「プロバイダ」こそが通信性能のボトルネック(遅い原因)であることを特定できる。イメージは以下のとおりだ

プロバイダが混雑していると通信速度が遅くなるイメージ図

△プロバイダが混雑していると例えNTT回線内で高速でもインターネットに到達する頃には低速になっている。

プロバイダの混雑を回避する

インターネットの通信速度が遅い原因がもし「プロバイダ」にある場合は、以下の方法で回線の混雑を回避することが有効な方法だ

マイナーなプロバイダに乗り換える

利用者があまり多くないマイナーなプロバイダに乗り換えて混雑を回避する方法があります。ここにそのプロバイダ名を書いておすすめしてしまうとそれによって利用者増→混雑へと繋がってしまう可能性がありますが、2017年現在だと

  • オープンサーキット
  • インターリンク

などのプロバイダは利用者数が比較的少なく、混雑することが少ないという情報がしばしばTwitter上で見受けられる

今現在は利用者数が少なくて通信速度が速かったとしても将来にわたってその利用者数や通信速度が今後も保証されるわけではないため、恒久的な対策にならない点は注意が必要です。 

v6プラス対応プロバイダに乗り換える

「v6プラス」というオプションに対応したプロバイダに乗り換える方法がある

「v6プラス」は先ほどの東京ドームを例にして言うと、観客が群がっている一般の入場ゲートではなく関係者用のゲートを使ってドーム内を出入りするような裏ワザによって、インターネットのへの入場ゲートを最大1Gbpsで通過することができる

v6プラスの設定の仕方についてはこちらの記事で詳細をまとめている 

akogare.hatenablog.com

v6プラスは多くの対応プロバイダで無料で提供されているので、ご自身が気に入ったプロバイダと契約すると良いと思う 

プロバイダ手前の回線を切り替える

混雑しているプロバイダ側ではなくその一段手前にある回線を切り替えることによってプロバイダ混雑をまるごと回避してしまうのも有効な方法だ

特に上で紹介したNURO光の回線が採用している「G-PON」技術はフレッツ光回線のv6プラス技術に負けず劣らずの高速通信技術なので、もし運良く在住エリアや建物が対応していれば検討の余地が大いにあると思う

*1:この門前払いの仕組みはIT専門用語でPPPoEと言いますが、ここでは用語を覚える必要はない