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遅いと評判のJ:COM NETはなぜ遅いのか?ITエンジニアが理由をざっくり解説します。

※このページは2018年1月5日に更新されました。

J:COM NETサービスイメージ

「J:COMの通信速度が遅くて困っている」

「J:COMの通信速度を速くする方法を探している」

 

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 

遅いと評判のJ:COMはなぜ遅いのか?

 

この理由をITエンジニアの端くれこと僕が、設備面(=ファシリティ)の観点からざっくりとですが解説してみたいと思います。

 

あなたのネット回線のストレスやイライラを解決できれば幸いです。

J:COM NETとは?

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コース・料金 | J:COM NET | J:COM

 

とにかく「遅い」と評判の上記インターネット接続サービス、「J:COM NET」。

 

このサービスでは通信速度の一番速いコースが「320Mコース」となっており、

  • 最大速度は320Mbps
  • 月額料金は6,000円(税抜)

という仕様になっています。

 

【参考】J:COM NET(インターネット・プロバイダ) | J:COM

 

J:COM NETのケーブルテレビ回線は、「◯◯光」系の回線にかなわない

当たり前の話ですが、インターネットの通信速度は遅いより速い方が絶対に嬉しいですよね。

 

ITエンジニアの僕はその点において、インターネット回線でJ:COM NETを使いたいとは思いませんし、極力避けるようにしています。

 

J:COMはケーブルテレビの最大手企業だけあって確かにテレビコンテンツはかなり魅力的です。

ただ、それに付随するインターネット接続サービスはやはりイマイチという印象でしょうか。

 

僕はITエンジニアなので、その道のプロとして一つだけはっきりと言えることがあります。それは、

 

速度品質においてJ:COMのケーブルテレビ(CATV)設備が光回線設備にかなうことは絶対にない

  

とういうこと。光回線とは、いわゆる「◯◯光」系のサービスのことです。

 

通信速度の品質面において、「J:COM <<< ◯◯光」となる理由についてはあまり語られることはありません。

 

しかし、J:COM NETが遅いのには「遅いなりの理由」がちゃんとあるんです。

J:COM NETが遅いのは「FTTN」という通信方式を採用しているから

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実は「J:COM NETが遅くなる根拠」は、J:COMの公式ホームページ上にしっかりと専門用語で表現されています。

 

ただ、その専門用語を一般ユーザーに理解させるような解説は一切されていません。

 

IT初心者にとってその専門用語でサービス内容を説明されても、なんとなく煙に巻かれたように感じるでしょう。

 

どういうことでしょうか。ちょっとJ:COMホームページを見てみます。

 

J:COM NETのサービス紹介ページににアクセスすると、インターネット接続サービスについてはこんな紹介文が掲載されていました。

 

J:COM NET(インターネットプロバイダ) | ケーブルテレビ(CATV)のJ:COM

J:COM NETサービス説明

J:COM NETは、安定した幹線部に光ファイバーを使用し、お客様宅の近くから同軸ケーブルを使用するFTTN※1(ファイバー・トゥ・ザ・ノード)方式を採用。データを安定したハイスピードで配信可能です。

※1 HFCとも呼ばれています。光ハイブリッド (HFC) とは、ケーブルテレビ局から光ファイバーで配線し、途中から同軸ケーブルで各家庭まで線を引き込む方式をいいます。 

 

字面上は一見なんだか「おおっ、すげぇ!」って感じますよね。

 

ですが、この「FTTN」という接続方式はかなりクセモノなのです。

 

一言でいうと、「FTTN方式は遅い」という特徴があります

「◯◯光」系の回線は”FTTH方式”だから速い

後述でおすすめするいわゆる”◯◯光”系のインターネット回線は、「FTTH方式」を採用しています。

 

これは「Fiber To The Home」の略語のことです。

 

文字通りですが、光ファイバー回線(Fiber)を個人宅(Home)まで引き込む接続方式のことです。

 

FTTH方式ではONUと呼ばれる特殊な終端装置を自宅内に設置し、個人宅のパソコンのギリッギリ近くまでこの光ファイバーを引き込むことにより、通信の高速化を図っています

 

ちなみに光ファイバーがなにか分からない方のために一応解説すると、理科の授業で習ったような光の全反射を利用している比較的新しい通信技術を用いた伝送路のことです。

 

光ファイバーは従来の銅線などと比較してノイズに強く、かつめちゃくちゃ高速な通信ができるという特徴を持っています。

「J:COM NET」の回線は”FTTN方式”だから遅い

対するJ:COM NETは、「FTTN方式」を採用しています。


これは「Fiber To The Node」の略語のことです。

 

FTTN接続方式とは、複数の分割エリアごとに設置した分配器(ノード)までは光ファイバー回線を敷設し、そこから先は低速な銅線などを数百世帯で共用する方式のことです。

 

上述の”◯◯光”のFTTH方式とJ:COM NETのFTTN方式の違いについて、とても分かりやすく示している図がWikipediaにあったので、引用します。

 

FTTHとFTTNの違い

FTTx - Wikipedia

上の図では、図の下に行くほど高速な接続方式になります。また、ケーブル線の色はそれぞれ

  • 紫色→光ファイバー(=高速)
  • 黄色→従来の銅線など(=低速)

を示しています。

 

これらの接続方式の違いを簡単にイメージしやすくするために、それぞれのケーブル種別を「目的地までの交通手段」として例えてみます。すると、

 

  • 紫色→新幹線による移動(=混雑しにくい)
  • 黄色→乗用車による移動(=混雑しやすい)

 

と例えることが出来ます。

 

新幹線の場合、利用者が増えたとしても道中において基本的に渋滞はありませんし、目的地まで遅延することはありませんよね。

 

いっぽう乗用車の場合、利用者が増えると交通量が増えて渋滞が発生してしまい1車両1車両の流れるスピードはどんどん遅くなりますよね。

 

この交通量のことをネットワークの世界ではまさに「トラフィック」と呼び、発生してしまった渋滞のことは「輻輳(ふくそう)」と呼んだりします。

 

FTTH方式では家の玄関ギリギリまで新幹線がきているため、基本的に利用者増による通信の渋滞(輻輳)はありません※。

 

いっぽうFTTN方式では、車両が数台程度であれば快適に走らせることができるものの、車両が増えすぎてしまうと新幹線(光ファイバー)への乗り継ぎ場所である駅(分配器:ノード)へたどり着く前に渋滞に捕まってしまいます。

 

※FTTHが輻輳と全く無縁かといえば必ずしもそうではないですし回線帯域や網終端装置の共用世帯数にはもっと複雑な事情がありますが、ここでは回線種別の特性をより簡易にイメージしてもらうためあえてこのような説明をします。もっと適切な例があればコメントに頂けると幸いです。

J:COM NETの通信速度を上げる方法について

上記までの説明をざっくりと理解していただければ答えはすぐ出てくると思いますが、J:COM NETが遅いのは通信設備(ファシリティ)上の特性によるものです。

 

したがって、利用者側でJ:COM NETの回線速度を上げる方法は残念ながらありません

 

しいて言えば周囲世帯のJ:COM加入者数を減らせば、相対的にある程度の改善は見られると思います(そんなことを自分で出来るかはさておき…)

 

ちなみに、J:COMが公式ホームページで提示する以下の対策方法について。

 

インターネットの速度が遅い場合の改善方法にはどのようなものがありますか?

→LANアダプターのDuplex(全二重/半二重)

→InternetExplorer(IE)の設定をリセット

インターネットの速度が遅い場合の改善方法にはどのようなものがありますか? | JCOMサポート

 

これは正直やるだけ無駄だと思います。焼け石に水です。


上の対策方法はパソコン側の「処理性能」に微々たる影響があるだけで、「回線性能」、つまり伝送速度に対してなんら良い影響を与えることはありません。

 

これもまた移動手段にあえて例えてるなら、せいぜい玄関の靴をランニングシューズに履き替えるぐらいの効果でしょうか。。。

 

J:COM NETが遅くてストレスとなっている場合、パソコンの設定をどうこうするのであはなく、「○○光」系サービスへ回線契約を切り替えることが抜本的な解決方法となります。

 

ITエンジニアの僕が推奨するJ:COM NETからの回線乗り換え先

NURO光(絶対にここ一択)

J:COM NETから乗り換えたい「○○光」系のインターネット回線は多種多様にあります。

 

しかし、ITエンジニアの僕が技術的な観点からおすすめしたい光回線はSo-net(ソニーモバイルコミュニケーションズ)が提供するNURO光です。

 

我が家でもNURO光を使っていますが、通信速度に悩まされたことは一度もありません。速度は常時900Mbps超えでめちゃくちゃ快適です。

akogare.hatenablog.com

 

少し難しい話になりますが、NURO光は"G-PON"という次世代通信技術を日本国内で唯一採用しているレアな通信事業者です。

 

とにかく回線内におけるデータパケットの伝送効率がめちゃくちゃ優れていて(最大2Gbps)、通信品質で選ぶならこれからはNURO光一択の時代になることは間違いありません。

ネットワーク関係の仕事に従事するエンジニアらはみな太鼓判を押すであろう通信系サービスといえるでしょう。

 

ただ、NURO光は対応エリアや導入可能な建物がいまのところ限られています

 

以下のエリア検索ページで現在のお住いが対応エリアとなっている場合はNURO光一択で、そうでない場合は別の光回線を選ぶといいと思います。

【エリア検索】NURO 光 (公式サイト) 

 

auひかり

もし現在のお住いのNURO光の導入に対応していなければ、次点でauひかりをおすすめします。

 

auひかりはNURO光のG-PON技術を採用していないものの、NTT系のフレッツ光回線とは異なる設備系統(=かつてのTEPCOひかり回線)を使用していることが特徴です。

 

auひかりの最大の強みはなんといっても光配線方式になりやすいということ。

 

既設のNTT電話線(モジュラーケーブル)を使った半端な通信速度のVDSL配線方式から逃れやすいということです。

 

ただ、NURO光ほどではないもののauひかりも首都圏エリア限定のサービスであるため、加入可能な世帯が限られています。対応エリアに在住の方は以下のページから申込みが可能です

【エリア検索】au ひかりの対応エリア検索・申込み

 

ドコモ光

NURO光とauひかりのいずれにも対応していないエリアにお住まいの方は、ドコモ光がおすすめのインターネット回線となります。こちらは全国区なのでだれでも加入できます

 

【エリア検索】ドコモ光の対応エリア検索・申込み

 

以下の記事でも紹介している通り、「v6プラス接続方式」に対応しているGMOのドコモ光はかなり高いパフォーマンスが計測されることを僕の方でも確認しているため、万人におすすめできると思います。

akogare.hatenablog.com

最終手段:どうしてもJ:COMで通信速度を速くしたい場合(戸建て限定)

実はJ:COMは2016年から、通信速度が遅くなる原因であったFTTN方式ではなくFTTH方式を採用したインターネット接続サービスを手がけていたようです。

 

その名も「J:COM NET光 1Gコース on auひかり」。ただし戸建て限定、月額6,500円(税抜)からのようです。

当初このニュースを聞いた際、

 

「光回線のファシリティ(設備)なんてJ:COMはもっていないはずなのに、一体どうやってFTTHを提供しているのか…?」

 

と一瞬考えましたが、上でおすすめしているauひかり回線の一部帯域をKDDI社から借り受けることにより、FTTHの提供を行っているようです。

 

つまり、実態は完全にauひかりとなります。

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上記理由のため、回線の通信品質はauひかりのそれと全く同等です。

 

月額料金はちょっとお高めですが、J:COMの契約を維持したいという戸建て住まいのに方は検討の余地があると思います。

まとめ

今回の記事では、遅いと評判のJ:COMがなぜ遅くなりうるのかについて解説してみました。

 

FTTHの光回線とJ:COMのFTTN回線とでは備えているインフラ自体が違うため、どうしても遅くなってしまう…ということがご理解いただければ幸いです。

 

ひょっとしたらJ:COMの営業マンは、

「フレッツ光と同様に光ケーブルを回線に使っています!だから、速いですよ!」 

と言葉巧みに誘導してくることもあるかもしれません。

 

しかしそれを

「へーそうなんだ、速いのか」 

 と真に受けてしまわないように注意してください。

 

J:COMの本業であるケーブルテレビのコンテンツは結構いいと個人的には思うんですけどね。

テレビ好き、映画好きにはJ:COMはやっぱりたまらん、おすすめです。

【J:COMの評判】ユーザーから日々寄せられる「遅い」という怨嗟の声

J:COM NETユーザーのコメントを以下に集めてみました。

 

あくまで「テレビ屋さんの設備を代用したネット回線」と割り切って使わないと、ストレスが貯まってしまいます。

 

遅すぎるJ-COMの回線速度 その①|~Taro's Diary~

誰も160Mだから160Mの速度が出ているとは思ってもいません。

少なくとも半分程度は出ているかな・・・程度に考えています。

しかし実際はその10分の1程度。

 

J:COMのネットが遅いので。あまりにもひどいので…クレームを入れました。 - Binoculars's diary

5~6千円/月の利用料金を払っていて、1Mbpsを下回る速度しか出ない。なにをやってもイライラする。

 

騙された!? 遅すぎるJcomの回線速度。。。:tetsuのブログ2:So-netブログ

本来ならお試しで使用できれば良かったのだが…全く問題ないとの営業の話と金額が多少でも安くなるならと変更してみると…

実際は、感覚的にも結構遅いです。クリックしてワンクッションしてから画面が切り替わる感じ。。。正直、パソコンの調子が悪くなったのかと錯覚するくらい。。。

 

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