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踊るびあほりっく

―マイルとブラックカードに夢をみる。―

ANAのシステム障害から学ぶ「システムのオープン化」とは。

いやー、大変みたいですね。ANAのシステム障害。

ANAマイラーかつIT系の人間としては、障害発生の原因は興味津々です。今のところマイレージプログラムのサブシステムには影響ないようですが、、、続報を待つばかりです。

さて、今回障害で話題となっているのは「able-D(エーブルディー)」という旅客システム。2013年に稼働を迎えたオープン系のシステムです。

「オープンシステムって聞いたことあるけど、何だそれ?」って人もいるかと思いますので、ざっくり解説記事を書いてみました。興味ある人は以下覗いてみてください。

昔は「メインフレーム」というのが本流だった

システムというのは、大きく分けて2つの概念から構成されます。ひとつは目に見えない非物理的な「ソフトウェア」、もうひとつは目に見える物理的な「ハードウェア」です。

ソフトウェアは身近なもので言えば、例えばWindowsみたいなOS(オペレーティングシステム)や、JAVAやCといったプログラミング言語で構成されたアプリケーション等があります。ハードウェアは、このソフトウェアが動作するための土台であり、よく「コンピュータ」や「箱」と表現されます。

余談ですが、ソフトウェアとハードウェアの概念を理解しない人が、価格に釣られて下のリンクようなパソコンを買ってしまい、「あれ、パソコンの電源入れたのに画面表示されねえじゃん!ふざけんな!」というトラブルに見舞われるのはよく聞く話。笑 ソフトウェアが無いとパソコンなんてただの「箱」です。

で、昔は「汎用コンピュータ」と呼ばれる種類のハードウェアと、そのコンピュータ用に独自企画されたソフトウェアを組み合わせて動作させる「メインフレーム」というシステムが主流でした。

ハードウェアは一般的に食品と同じような賞味期限があり、正しく動作し続けられることが保証される期間は決まっています。なので、システムはそれを過ぎるまえにソフトウェアを新しいハードウェアに載せ替える作業が必要になるのですが、「汎用コンピュータはお高いしメンテナンスコストもかなりかかるので、汎用コンピュータを脱却しよう!」と言う動きがちょっと前から生まれました。これが、オープン化の流れであり、この流れに乗ったのが今のable-Dのシステムです。

オープンシステムとは様々な製品を組み合わせてできたシステム

オープンの意味は、世に仕様が無料公開され標準化された技術という意味です。オープンシステムはひとことで言うと「オープン標準に準拠した様々な製品を組み合わせた、システム目的ごとに構築最適化がなされたシステム」です。

オープンシステムの特徴としては以下の様なものが一般的にあげられます。

  • ハードウェアやソフトウェアの製品に依存しないシステムのため、より性能がよく、より安い価格を提示してきたメーカーから製品を調達することができる。
  • 開発で得られた製品のノウハウが別の開発のときにも再利用しやすい。

いずれも「システム開発及び運用のコストを下げることが出来る」というメリットに繋がるものです。ではオープン化のデメリットは何なのか。

 

デメリット。それは障害発生時のシステム復旧が困難になる。

オープン化の最大のデメリットは、システム障害が発生した際の復旧が困難になりやすいという点です。なぜかというと、オープンシステムは複数のメーカーの製品を組み合わせて構成されているからです。

メインフレーム時代は調達先メーカーは原則として1社だけであり、製品バグなどにより故障が発生した場合は1社のみに問い合わせれば原因解明と復旧がスムーズに進むことが多かったのですが、複数のメーカーからシステムのパーツを取り寄せているオープンシステムの場合は、どの部分が全体に悪さをしているのかといった障害発生の原因箇所特定が困難となります。

障害発生時はどのメーカーに問い合わせても基本姿勢として、「うちのせいじゃない。うちの製品が原因だという証拠見せろ」というスタンスです。料理に例えれば、どの食材が食中毒の原因か分からず、どの食材の卸売業者に問い合わせても「うちじゃない!」と言い張るみたいな。確たる証拠(製品バグ)を見せつけないかぎりはメーカーは動いてくれず、復旧までの時間が長期化します。

まとめ

今回はANAのシステム障害から、システムの「オープン化とは何か」をざっくりまとめてみました。システムのオープン化を検討する際は、目先の導入コストや運用コストの削減といったメリットだけではなく、障害発生というイレギュラーも考慮しなければなりません。

おそらくですが、ANAの障害は現在もまだ真の原因箇所の特定と恒久対処は出来ていないのではないでしょうか(出来ていたらSEが超優秀)。続報が気になります。

あまりマイレージとは関係ないお話でした。

↓ 情報が役に立たなかった方は押さないでください。


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