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【2017年版】フレッツ光回線を高速化するv6プラスとは?対応プロバイダ(ISP)と市販ルーターのまとめ。

システムエンジニアリング v6プラスまとめ

2017/03/25 更新

v6プラスイメージ

NTT東西のフレッツ光回線(光コラボを含む)をお使いの方、通信速度を高速化するv6プラスってご存知ですか?

まだまだ「知る人ぞ知る」フレッツ光回線の裏技であるv6プラス。もしご存知でしたらなかなかの情報通です。今回のエントリーはこのv6プラスについて、

  • v6プラスとは何か?
  • v6プラスのメリット
  • v6プラスのデメリット
  • v6プラス対応のインターネットサービスプロバイダ(ISP)
  • v6プラス対応の市販ルーター

をそれぞれITエンジニアが初心者向けにやさしく解説してみます。

v6プラスの実際の設定手順は以下の別エントリーで整理していますので、合わせてご参考にしていただけると幸いです。

【v6プラス設定手順はこちら】

 

v6プラスオプションとは?

v6プラスオプションとは、NTT東西のフレッツ光回線において提供されるIPv6 IPoEのネイティブ接続方式に加えて、IPv4 SAMの通信方式を利用可能にする追加オプションです。

IPv4 SAMがざっくり何かというと、旧世代通信技術であるIPv4形式の通信パケットを新世代通信技術であるIPv6形式の通信パケットに変換する技術のことを指します(これをカプセル化といいます)。

  • IPv6ネットワーク上にIPv4パケットを流すための技術
  • SAM(Stateless Address Mapping)と呼ばれる技術

v6プラスオプションこと、このIPv4 SAMの仕組みを支える通信事業者には

  • JPNE(日本ネットワークイネイブラー)
  • IMF(インターネットマルチフィード)
  • BBIX

の3社がありますが、各社それぞれIPv4 SAMに対する呼び名が違うので注意が必要です。IPv4通信パケットをIPv6形式にカプセル化することをv6プラスと呼んでいるのは、上記3社のうちJPNE(日本ネットワークイネイブラー)の1社だけです。

以下に各社が説明するIPv4 SAMについてのリンクを掲載します。 

通信事業者IPv4 SAMの呼称説明ページ
JPNE(日本ネットワークイネイブラー) v6プラス サービス紹介
IMF(インターネットマルチフィード) transix サービスのご案内
BBIX

IPv6 IPoE + IPv4

ハイブリッド・サービス

サービス概要

 

v6プラスオプションのメリットは?

このv6プラスオプションを使うといったいどんなメリットがあるのでしょうか?

それは、インターネットの通信速度が大幅に向上するという点に尽きます。なぜインターネット通信速度が向上するのかについては、v6プラスの仕組みをまとめた以下のエントリーをご確認ください。

ざっくりと高速化の理由を解説すると、v6プラスオプションを使うと旧世代通信技術であるIPv4のパケットはIPv6形式のパケットにカプセル化され、IPv6の通信経路上を流れるようになります。

フレッツ光回線においてIPv4の通信経路は概ね最大200Mbpsという速度上限が設けられていますが、v6プラスオプションにより通信経路がIPv6 IPoEのものに変化するとその速度上限から逃れることができ、IPv6 IPoEの速度上限である1Gbpsまで引き上げられるという事象が起きるのです。 

v6プラスのカプセル化のイメージ

【初心者向け】v6プラスを支える技術!インターネット通信速度が高速になる仕組み(IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6) - 踊るびあほりっく

v6プラスオプションのデメリットは?

インターネット通信を高速化してくれるメリットがあるv6プラスオプションですが、一応以下のデメリットもあります。用語が難しくて何言っているのか分からないかもしれませんが、基本的にはエンジニアまたはオンラインゲーマー以外にv6プラスオプションのデメリットに該当する人はいません

v6プラスオプションのデメリット①:固定IPサービスが利用不可(主なデメリット対象者:自宅サーバーを外部公開したい方やIP電話を利用したい方)

v6プラスオプションでは、固定のIPアドレスを持つことが出来ません。

もし自宅サーバーをインターネット上に外部公開したい方*1やIP電話(050番号)を自宅で利用したい方はv6プラスオプションの適用はデメリットとなりえます。

v6プラスオプションのデメリット②:特定のプロトコル&通信ポートを使用した通信が不可(主なデメリット対象者:PS4でオンラインゲームをしたい方)

v6プラスオプションでは、特定のプロトコルや通信ポートを使用した通信ができないことがあります。

PS4のマルチオンラインゲームでは特殊な通信ポートを使用したオンライン通信をしていることがあるため、FPSのような協力プレイ等のオンラインゲームを好まれる方はこのデメリットに抵触する可能性があります。

v6プラスオプション対応のインターネットサービスプロバイダ(ISP)

上述の仕組みによりv6プラスオプションはインターネット通信の速度を向上させてくれる、超優れたオプションであることはご理解いただけるかと思います。

ただこのv6プラスオプション、対応しているインターネットサービスプロバイダ(ISP)はあまり多くはありません。2017年3月現在においてv6プラスオプションに対応しているISPは以下のとおりです(地方プロバイダを除く)。

 

GMOとくとくBB

マンションタイプ月額料金 4,000円
戸建てタイプ月額料金 5,200円
v6プラスオプション利用料金 有料(991円/月)
※要レンタルルーター契約
おすすめ度 ★★★☆☆(ふつう)

コメント

v6プラスオプションを利用するためにはGMO社側が提供する有償レンタルルーター(月額991円)の契約をしなければならないため、下記でおすすめ他社プロバイダと比較すると毎月の利用料がどうしても高く付いてしまいます。レンタル料の支払いを続けていると市販ルーターを買ったほうが圧倒的に安くつくというちょっと残念なことになります。

「市販ルーターの購入はなんだか難しそうだ。」「市販ルーターは別に手元に残らなくていい。まずはリース的に使ってみたい。」という方にとってはこれが逆にメリットということはもちろん出来ます。しかし出来れば今後GMO社にはv6プラスの利用料の値下げや無料化に期待したいところです

またGMO社の格安スマホ/SIMとの親和性が現時点であまり高くないのも個人的にはちょっと残念なポイント(スマホとのセット割が存在しない)。

@Nifty

マンションタイプ月額料金 3,980円(回線新規3,400円)
※25ヶ月目以降は月額料金が増加(回線新規+580円)
戸建てタイプ月額料金 5,200円(回線新規4,500円)
※25ヶ月目以降は月額料金が増加(回線新規+700円)
v6プラスオプション利用料金 無料
おすすめ度 ★★★★☆(おすすめ)

コメント

v6プラスが無料で利用できるプロバイダの一つです。

今年2017年1月に@niftyとBIGLOBE社はKDDIの資本が入ったため(子会社化)、設備増強が今後ますます期待できるという点でもおすすめのプロバイダです。

既存のフレッツ光回線を転用した場合の月額料金は、下記の最もおすすめするプロバイダ2社(BIGLOBE、DMM.COM)と比較すると若干高めの料金設定です。逆に光回線を転用ではなく新規に契約する場合は@niftyが最も安い月額料金となります。

25ヶ月目以降は月額料金が500円以上も跳ね上がるので、長期契約を前提とするなら後述のDMM.COMを選ぶのが良いと思います。

@niftyの格安スマホ/SIMであるNifmoと親和性があり、格安スマホ/SIMとのセット割で毎月200円の割引が適用されます。

Nifmoは帯域(GB)の増量や端末セールのキャンペーンが充実しており今最も勢いがある格安SIM/スマホの一つだと思います。Nifmoのお得情報についてはこちらをご参照ください(他サイト)。

BIGLOBE

マンションタイプ月額料金 3,700円(回線新規3,600円)
※25ヶ月目以降は月額料金が増加(+380円、回線新規+480円)
戸建てタイプ月額料金 4,800円(回線新規:4,700円)
※25ヶ月目以降は月額料金が増加(+380円、回線新規+480円)
v6プラスオプション利用料金 無料
おすすめ度 ★★★★★(おすすめ)


コメント

下記DMM.COMと並んで最もおすすめしたいプロバイダの一つです。先述の通りBIGLOBEは@nifty同様今年2017年1月にKDDIの資本が入っており今後の設備増強が期待できるという点も評価できますが、最もおすすめとする理由としては

  • 転用の月額料金が最も安いプロバイダ
  • キャッシュバックキャンペーンが加熱しており工事費相当額が丸々還元

という点です。ただ利用開始後25ヶ月目以降は月額料金が@nifty同様に跳ね上がるので、長期契約を前提とするなら後述のDMM.COMを選ぶのが良いと思います。

BIGLOBEの格安スマホ/SIMであるBIGLOBE SIMとの親和性があり、毎月最大300円の割引が適用されます。

DMM.COM

マンションタイプ月額料金 3,780円
戸建てタイプ月額料金 4,820円
v6プラスオプション利用料金 無料
おすすめ度 ★★★★★(おすすめ)

コメント

最近現れた光コラボの超新星であり、v6プラスが無料で利用できるプロバイダの中ではかなりおすすめです。

@niftyとBIGLOBEは25ヶ月目以降は月額料金が数百円分跳ね上がるに対し、DMM.COMは25ヶ月目以降の利用分についても据え置きのままです。BIGLOBE(24ヶ月目以内)との月額料金の差もたった80円であるため、3年以上の長期回線利用が決まっているならDMM.COMを選んでおけば間違いないと思います。

DMM.COMの格安スマホ/SIMであるDMM mobileとの親和性も申し分なく、毎月500円の割引が適用されます。

DMM光mobileセット割 - DMM光

v6プラスオプション対応の市販ルーター

v6プラスオプションに対応している市販ルーターもあまり多くありません。2017年2月現在においてv6プラスオプションに対応している市販ルーターは以下のとおりです。

WXR-2533HP2(先行機:WXR-2533DHP)

サイズ:316x161x57 mm
重量:900g
おすすめ度:★★★☆☆(中)

コメント

v6プラスを使うためだけにこの機種を購入するにははっきりいってオーバースペックです。

下記のWXR-1900DHP2と比較して一番分かりやすいスペック差異としては「無線の伝送速度が最大1733Mbps」という点があげられますが、この電送速度のメリットをフルに受け切れるような無線子機(ネットワークアダプター)が実は市場に出回っていません(2017年現在では1300+600Mbpsの子機が最大?)。

細かいスペック差異は他にも有りますが、単にv6プラスオプションを利用するためだけなら下記のWXR-1900DHP2で事が足りるのでそちらの購入を推奨します。

WXR-1900DHP2(先行機:WXR-1900DHP)

サイズ:41x185x185 mm
重量:560 g
おすすめ度:★★★★★(高)

コメント

v6プラスオプションに対応した市販ルーターでは最も安価な製品であり(下位モデルのWXR-1750DHPは既に生産終了)、v6プラスオプションを利用するならこの機種一択になると思います。

機器の特徴としては電子レンジ等の電化製品のノイズに強い「干渉波自動回避機能」や通信端末の位置を検出して指向性を持った電波届けるビームフォーミング機能等を備えており、Wifiの室内利用に最適化されたものとなっています。

WXR-1750DHP(生産終了)

41x185x185mm
545g
おすすめ度:★★☆☆☆(低)

コメント

かつて生産されていたv6プラスオプション対応の市販ルーターです。Amazonからは新品の取り扱いが既に無いため、これから買いたい場合は楽天市場での購入を検討する必要があります。とはいえWXR-1900DHP2の方が性能がよくまた価格差もほとんど無いため今からこの機種を買い求める必要性はほぼありません。

WN-AX1167GR

10x156mm
272g
おすすめ度:★★★☆☆(中)

コメント

1月のファームウェアバージョンアップデート(3.00)によりv6プラス接続モードに対応しました。ただし、v6プラスを提供するプロバイダ各社及びJPNEは公式にサポート(v6プラス対応)を公表していません。

価格帯が5,000円~6,000円台と安く、ルーターの設定画面も上記のバッファロー社製のルーターと比較してもシンプルで分かりやすいため、初心者にはより取り回しがし易い点が評価できます。

トラブルが起きても公式にサポートされないため上級者向けの性質がありますが、取り扱いが易しいため初心者向けという性質も併せ持つ変わったルーターといえるかもしれません。

番外編①:v6プラスオプション相当の接続方式を提供するプロバイダ

v6プラスオプションとは呼ばないものの、v6プラスオプション相当の仕組みを提供するプロバイダを以下にまとめました。

Softbank(IPv6 IPoE + IPv4 ハイブリッド・サービス)

マンションタイプ月額料金 3,800円
戸建てタイプ月額料金 5,200円
v6プラスオプション相当サービス利用料金 有料(467円/月)
※要BBユニットレンタル契約

IIJmio(transix)

マンションタイプ月額料金 3,960円
戸建てタイプ月額料金 4,960円
v6プラスオプション相当サービス利用料金 有料(800円/月)
※要IPoEオプション契約

番外編②:YAMAHA社製ルーターもv6プラスオプションに対応しています(ネットワークエンジニア向け)

ネットワークエンジニア(NE)が使うような高度な知識が必要となりますが、バッファロー社製以外にYAMAHA社製ルーターでもv6プラスオプションは利用することが出来ます。

YAMAHA社製ルーター「v6」プラス対応機種一覧

  • RTX5000
  • RTX3500
  • RTX1210
  • RTX1200(Open in new windowRev.10.01.24以降)
  • RTX810
  • NVR500

設定方法

フレッツ光ネクスト インターネット(IPv6 IPoE)接続 « 設定例

RA(ルータ広告)装置はRTX1200とする
ローカル(LAN1)のDHCPv6 サーバーはRTX1200とする
Oフラグを有効にしたRAを広告する

ダウンロードのみ遅いフレッツ速度 問題をIPv6(IPoE)+DS-Liteで解決してみた - 元「なんでもエンジニ屋」のダメ日記

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