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【ギガ回線へ】遅いVDSL配線方式を高速な光配線方式に変更する方法

※このページは2017年12月21日に更新されました。

VDSLの図|マンションタイプの配線方式について(OCN

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「マンションのVDSLが遅くて困っている」

「VDSL配線を光配線方式に変えて、通信速度を速くしたい」

 

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 

集合住宅(以下、マンション)におけるネット回線では上記の「VDSL」という配線方式が採用されることが多いですが、以下の記事では

 

  • VDSLとはなにか?
  • VDSLから光配線に変更するには?

 

について解説してみたいと思います

   

VDSLとは?

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VDSL(Very high bit rate Digital Subscriber Line)とは、光回線の宅内配線方式の1つです。

 

宅内配線方式とは何かというと、「光回線の電気信号をどのようにパソコンに送り届けるかの方式」のことを指します。

 

現在、宅内配線方式には以下の3種類が存在します。

  • 光配線方式
  • LAN配線方式
  • VDSL配線方式

 

一般的に速度の順番は、

光配線方式>>LAN配線方式>>VDSL配線方式の順に高速

という特徴があります。

自宅でVDSLを使っているか見分ける方法

もし自分の家の配線方式がどれに該当するか調べたい場合は、以下の光コンセントの有無を確認するといいでしょう。

  • 光コンセントが有る→光配線方式
  • 光コンセントが無い→VDSL配線方式(※まれにLAN配線方式)

光コンセント | NTT東日本

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 LAN配線方式は比較的新しめのマンションにしか導入されていないので、光コンセントがない場合は99%の確率でVDSL配線方式だと思って大丈夫です。

 

ちなみに「VH-100」という以下の機器(VDSLモデム)が自宅にある場合は、100%VDSL配線方式であると言いきることができます。

VH-100 - Google 検索

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VDSLは1番遅い配線方式

VDSLは、3つの配線方式の中でも1番遅いタイプの配線方式です。

 

1番速い配線方式である光配線だと、最大1Gbpsの通信性能が出せます。しかし、VDSL配線方式だとその10分の1(最大100Mbps)程度しか通信性能が出せません

 

なぜこんなに速度の違いがあるのでしょうか?

 

それは、「VDSLは光ファイバーケーブルを宅内にまで引き込めず、電話回線の素材を通信経路に使っているから」です。

VDSLが遅い理由は電話回線が伝送路に混ざっているから

配線方式のなかでも1番速いとされる光配線方式では、先述の光コンセントと呼ばれる機器で光ファイバーケーブルとパソコンとを直接つなげることをしています。

 

光ファイバーケーブルは現在のネットワーク技術では最高峰の通信性能を持つ素材ですが、光配線方式が速いのはその高速通信の素材を家庭内の壁ギリギリまで引き込んでいるからです。

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対してVDSLの配線方式では、光ファイバーケーブルをMDF室と呼ばれる建物の共用部にまでしか引き込みません。

 

そこから先、各家庭への引き込みはどうしているのかというと、既設の電話回線を利用して電気信号をパソコンまで届けることをしています。

 

つまりVDSLは伝送路の一部が遅い電話回線の素材に置き換えられてしまっているため、光ファイバーを伝送路にまるごと使用する光配線方式と比べて圧倒的に遅くなってしまうのです。

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VDSL配線から光配線への変更方法(要工事)

ここまで聞くと

「VDSL配線から光配線への変更をしたい!」

と思うのがふつうだと思います。

 

理論上、VDSLから光配線へと変更することで通信速度は理論上100Mbpsから1Gbps(=10倍)までグンと向上させることができます。

 

しかしながら、光回線の配線方式は各家庭のネット利用者の一存では変更することができないようになっています。

 

この理由は単にマンションのオーナー(大家さん)が

  • 壁に穴をあけるのが嫌だ
  • 設備改修に伴う工事費や事務処理の負担が嫌だ

ということもあるのだけど、実はNTT側の対応に問題があることも多かったりします。

 

というのも、VDSLは既設の電話回線を光ファイバーの代わりに利用するため、ネットを開通させるためのNTT側のコストが安くなるというメリットがあるためです*1

方法1:マンションのオーナーや管理組合、NTTと交渉する(難易度 難しい)

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VDSL配線方式から光配線方式に変更するには、マンションのオーナーや管理組合、そしてNTTに対して配線方式を変更してもらえるよう直談判の交渉をするのが一番の正攻法です。

 

ただしこの方法は調整すべき利害関係者が多く、非常に難易度が高いといえます。

 

もしこれに根気よくチャレンジするなら、マンションのオーナーや管理組合に対しては「VDSL配線から光配線に変更することで物件価値が高まる」などを訴求して説得していくのが王道でしょう。

ネットは速ければ速いほど誰だって嬉しいものです。

 

対してNTT側へは「マンションのオーナーや管理組合は既に説得済み、加入者見込みも多く存在する」などを訴求していくといいでしょう。

せっかく配線の工事をしても加入者が他にいなくて工事費の採算が取れないことはNTTにとっては最も避けたい事態だからです。

方法2:NTTとは異なる回線事業者と契約する(難易度 かんたん)

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VDSL配線から光配線に変更する別のやりかたとして、NTTとは異なる回線事業者と契約する方法があります。

というより、こっちの方法のほうがずっと手っ取り早く、かつ簡単です。

 

実は日本で光ファイバーケーブルの回線設備(ファシリティ)を提供しているのはNTT東西だけではありません。

光回線の設備を提供している会社の具体例としては、以下の通りです。

  • 旧TEPCOひかり(東京電力)からの系譜であるauひかり(KDDI)
  • NTTの未使用回線であるダークファイバーを利用するNURO光(ソネット)
  • 関西電力の自社回線設備を利用するeo光(ケイ・オプティコム)

など

 

これらはNTTの「フレッツ」ブランドとは異なる設備系統の光回線を利用しているため、建物やエリアが対応さえしていれば新規加入なら高い確率で光配線での導入をしてもらえます。

 

自宅のエリアや建物がこれらサービスに対応しているかどうかは、以下のそれぞれの申し込みサイトで調べられます。

 

上記の中からもし新規の申し込みを検討する場合、ITエンジニアとしてはNURO光が一番おすすめです。

 

NURO光は下り最大2Gbpsの通信技術(G-PONと言います)を採用している唯一の通信事業者で国内最速の通信事業者であり、かつ引き込み工事が100%の確率で光配線方式となることが理由です。

 

 

NURO光は僕家でも使っている光回線ですが、2Gbpsの高域理論値に限りなく近い通信性能が発揮されるため本当に速くておすすめできます。

akogare.hatenablog.com

*1:これはもちろん、ネット利用者にとっても料金面でのメリットがあります。